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タハテ・スレマーン

世界遺産タフテ・ソレイマーンを解説。サーサーン朝宮殿、拝火神殿、湧水湖、ソロモンの牢獄と遠隔地見学の注意点を紹介。

座標: 36.604659, 47.234817 更新日: 2023-12-20 Google ストリートビュー

について タハテ・スレマーン

タフテ・ソレイマーン:火と水が形づくったサーサーン朝の聖地

イラン北西部、西アーザルバーイジャーン州の火山性山地にあるタフテ・ソレイマーンは、湧水湖を中心に築かれた考古遺跡である。ユネスコは2003年、サーサーン朝の王宮建築、重要なゾロアスター教聖域、自然景観が一体となった価値を認め、世界遺産に登録した。中心部は平原から約60メートル高い楕円形の台地にあり、およそ350メートル×550メートルの範囲を城壁が囲む。

アードゥル・グシュナスプの拝火神殿はサーサーン朝国教の主要聖地で、水の女神アナーヒターに関係する神殿や王の施設が湖の周囲に配置された。サーサーン朝滅亡後に衰退したものの、13世紀のイルハン朝は旧建築の一部を利用して宮殿を築いた。火、水、王権、山岳景観が重なる構成は約2500年に及ぶ信仰の継続を物語り、後世のイスラム建築にも影響を与えた。

「ソロモンの王座」という現在の名はイスラム時代の伝説に由来し、遺跡本来の名称ではない。約3キロ西には「ソロモンの牢獄」と呼ばれる円錐状の山があり、頂部にさらに古い祭祀跡が残る。併せて見ると景観の意味が深まるが、急な火山丘の登りには体力が必要だ。

遠隔地を訪ねる準備

大都市から離れ、通常はタカーブ方面から道路で向かう。天候は変わりやすく、冬は厳寒と積雪があり、場内には凹凸のある石道が多い。歩きやすい靴、水、重ね着を準備したい。湖は鉱物を含む湧水で深く、縁も傷みやすいため、入水せず無防備な箇所に近づかないこと。

開場時間と料金は季節、祝日、保存作業で変わり、恒久的に示せる安定した公式情報は確認できない。出発前に世界遺産管理拠点または文化遺産当局へ問い合わせ、往復の移動時間にも十分な余裕を持ちたい。