について タボン洞穴
タボン洞窟群:フィリピンの「文明の揺りかご」
タボン洞窟群(Tabon Caves)は、フィリピンの「文明の揺りかご」と呼ばれる洞窟遺跡です。パラワン島南西部、ケソン町の北にあるリプーン岬のカルスト地形に広がっています。
保護されるリプーン岬
洞窟群はリプーン岬保護区の一部です。フィリピン政府は洞窟と周辺環境、内部に残る文化遺物を守るため、地域を博物館保護区として管理しています。名称はこの地域に生息するタボン・スクラブフォウルに由来します。
南はケソン中心部、西はパニティアン村、北と東は西フィリピン海に接します。確認されている200以上の洞窟のうち数十か所が調査され、タボン、ディワタ、イガン、リヤンなど限られた洞窟が一般公開されています。
約4万7千年前のホモ・サピエンス
1962年にロバート・フォックスとフィリピン国立博物館が始めた調査では、人骨、動物骨、炉跡、数千点の石器が見つかりました。人の脛骨片は約4万7千年前のホモ・サピエンスがフィリピンにいた直接証拠とされ、「タボン人」の頭蓋冠も代表的な発見です。
出土資料はフィリピン国立博物館が管理し、洞窟群は2012年に国宝級文化財へ指定されました。
世界遺産候補と見学手続き
タボン洞窟群とリプーン岬は、世界遺産登録を目指すフィリピンの暫定一覧に記載されています。国立博物館は2024年時点でも推薦準備が進行中だと説明しており、正式登録済みではありません。
洞窟を見学するには、ケソン町バランガイ・アルフォンソ13世のタボン洞窟地域博物館で事前に入域許可を得てからリプーン岬へ向かいます。訪問前に最新の公開・交通状況を博物館へ確認してください。