について チョルノービリ原子力発電所
チョルノービリ原子力発電所はウクライナ北部のプリピャチ近郊にあり、1986年4月26日に発生した4号炉事故で世界に知られる。安全試験の不適切な実施とRBMK炉の設計上の欠陥が重なって爆発と火災が起き、放射性物質が放出された。プリピャチの住民避難は翌日に始まり、施設の周囲には広大な立入制限区域が設けられた。事故がもたらした人的、環境的、政治的、経済的影響は旧ソ連の国境を越えた。
他の原子炉はその後もしばらく稼働し、2号炉は1991年の火災後、1号炉は1996年、最後の3号炉は2000年12月に停止した。4号炉の旧「石棺」は現在、巨大なアーチ型の新安全閉じ込め構造物で覆われ、汚染拡散の抑制と長期的な解体作業に使われている。国営事業者は廃炉と廃棄物管理を継続中だ。2025年2月のドローン衝突後、当局は閉じ込め機能の損傷を報告したが、管理基準を超える放射性物質の放出は確認されなかったとしている。
チョルノービリは一般的な観光地ではない。発電所が公表する入構手続きは技術代表団や報道関係者などを対象とし、書面申請、旅券情報、目的と経路、線量管理書類をそろえ、少なくとも10営業日前に申請して正式な許可を得る必要がある。成人に限られ、安全情勢によって立入りは停止され得る。放射線、老朽構造物、廃炉作業、戦時下の危険があるため、ウクライナ当局の指示以外に従ってはならず、単独侵入や無許可業者の利用は厳禁である。