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ティリンス

ティリンス遺跡ガイド。ミケーネ文明の巨石城壁、宮殿、ヘラクレス神話、2026年の開場時間・料金、ナフプリオからのアクセスを紹介。

座標: 37.5995263, 22.7995951 更新日: 2023-12-18 Google ストリートビュー

について ティリンス

ティリンスはギリシャ北東ペロポネソス、アルゴリス平野にあり、ナフプリオから数キロのミケーネ文明を代表する城塞都市である。低い岩丘には数千年にわたる居住の痕跡があるが、現在の壮大な遺構は主に紀元前14~13世紀に整えられた。1999年、約20キロ離れたミケーネとともにユネスコ世界遺産へ登録された。

城壁は周囲約750メートル、場所によって厚さ8メートル、高さ13メートルに達し、巨大な石を積み上げている。後世のギリシャ人は人間の仕事とは信じがたく、神話の巨人キュクロプスが築いた「キュクロプス式城壁」と呼んだ。壁内の持送りアーチ通路、貯蔵回廊、城門は高度な土木技術を示す。上部城塞の宮殿は中央炉と四本柱を持つメガロンを中心とし、後のギリシャ神殿空間の先例としても重要だ。

ティリンスは考古学だけでなく神話と文学の舞台でもある。ホメロスは「堅固な城壁のティリンス」とうたい、ヘラクレスがエウリュステウス王のもとで十二の功業を果たした町とも伝えられる。宮殿は紀元前1200年ごろ破壊されたが、集落はその後もしばらく続いた。19世紀末にはハインリヒ・シュリーマンとヴィルヘルム・デルプフェルトが組織的発掘を行い、現在も調査と修復が続く。

ギリシャ文化省の現行案内は夏冬とも8時30分~15時30分。元日、3月25日、5月1日、復活祭の日曜、12月25・26日は休場し、聖金曜と聖土曜には特別時間がある。一般料金10ユーロ、割引5ユーロだが、6月1日~9月30日は一般料金のみ。無料入場日と割引資格は国の規定によるため、料金と祝日営業は訪問前に再確認したい。

遺跡は現代のネア・ティリンタ近くにあり、ナフプリオから車、タクシー、地域バスで近づけるが、駐車場とバス時刻は事前確認が必要だ。日陰が少なく、石の路面は不均一で夏は暑い。滑りにくい靴、水、日差し対策を用意する。主要部は1~2時間で巡れるが、ミケーネ、ナフプリオ考古学博物館、エピダウロスと組み合わせるなら一日を見込みたい。壁に登らず、閉鎖区域へ入らないこと。