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ナンマトル

ナン・マドールは100近い人工島、巨石建築、潮路からなるシャウテレウル朝の儀礼中心地で、現在は危機遺産にも登録されている。

座標: 6.8445704, 158.3356402 更新日: 2024-01-02 Google ストリートビュー

について ナンマトル

ナン・マドール――ポンペイ島の礁湖に築かれた巨石儀礼都市

ナン・マドールは、ミクロネシア連邦ポンペイ州の重要な考古遺跡で、ポンペイ島東岸に接するマドレニーム地区にある。礁湖とサンゴ礁の上に、玄武岩とサンゴで造成した人工島、石壁、潮路が広がる。

シャウテレウル朝の政治・儀礼中心地

ここはシャウテレウル朝の政治と儀礼の中心だった。ミクロネシア連邦の文化遺産当局によれば、同王朝はポンペイを統合し、1628年ごろまで支配した。ユネスコは、主要な記念建造物が栄えた時期を西暦1200~1500年としている。

潮路で区切られた人工島

遺跡中心部は約1.5キロメートル×0.5キロメートルで、100近い人工島からなる。石とサンゴを詰めた基壇の上に、巨大な柱状玄武岩を用いて宮殿、神殿、墓、居住区が築かれた。島々を分けながら結ぶ潮路は、ナン・マドールという名が「間の中」を意味するとされる理由でもある。

名称、伝承、現代の比喩

古い名称を「天の礁」を意味するSoun Nan-lengと記す文献もある。「太平洋のベネチア」「アトランティス」「世界第八の不思議」といった呼び名は、現代の観光・文学上の比喩であり、遺跡の歴史を説明する考古学的証拠ではない。

世界遺産と保全上の危機

ナン・マドールは2016年にユネスコ世界遺産へ登録され、同時に危機遺産リストにも載った。水路の堆積がマングローブの繁茂を促し、植生、高潮、石組みの崩壊も遺構を脅かしている。巨石建築の規模と技術、そして太平洋島嶼社会の複雑な政治・宗教慣行を示すことが大きな価値である。

訪問前に知っておきたいこと

ナン・マドールは考古遺跡であると同時に、現在も続くポンペイの伝統的権威や儀礼文化と結びつく場所である。土地と遺跡の管理には伝統的所有者と公的機関が関わるため、現地の許可、案内、保護規則に従い、最新の通行情報を確認したい。