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ノヴォデヴィチ女子修道院

モスクワのノヴォデヴィチ女子修道院を解説。16世紀の創建、モスクワ・バロック、皇帝一族との関係、世界遺産の価値を紹介。

座標: 55.7262, 37.5563998 更新日: 2024-01-05 Google ストリートビュー

について ノヴォデヴィチ女子修道院

ノヴォデヴィチ女子修道院――モスクワに残る宗教建築群

ノヴォデヴィチ女子修道院は、モスクワ南西部のモスクワ川近くにある。正式には生神女スモレンスク修道院と呼ばれ、「新乙女修道院」という訳名は、モスクワ・クレムリン内にあった古い女子修道院と区別するための名称に由来する。クレムリン、ロシア正教会、国家の政治史と深く結びついた場所である。

16世紀に築かれた修道院兼要塞

修道院は1520年代、モスクワ大公ヴァシーリー3世によって創建された。宗教施設であると同時に、モスクワの防御網に組み込まれた一連の修道院要塞の一つでもあった。最古の建物は1524~1525年に建てられたスモレンスクの聖母大聖堂で、クレムリンの生神女就寝大聖堂を手本としている。

モスクワ・バロックの建築群

現存する全体像は16~17世紀に形づくられ、とりわけ17世紀後半のモスクワ・バロック様式をよく伝える。ユネスコの資料では、複数の聖堂、鐘楼、礼拝堂、居住・実務施設を含む14棟の主要建築から成る。城壁、塔、宗教建築が統一感のある景観をつくる。

皇帝一族の女性とロシア史

16~18世紀には、皇帝一族や有力貴族、ボヤール家の女性が修道生活に入る場として選ばれた。そのため、ロシアの重要人物と政治事件に深い関係を持つ。皇族や側近が関連墓地に埋葬され、宗教、王朝、追悼という複数の意味を備えている。

保たれた歴史的景観

モスクワのほかの古い修道院と比べ、ノヴォデヴィチは17世紀以来の姿をほぼ損なわずに残してきた。豊かな内装、絵画、工芸品の収蔵もロシア建築・芸術の水準を示す。2004年にはユネスコ世界遺産へ登録された。

訪問前の確認

現在の建築群は宗教施設、博物館、文化遺産という役割を併せ持ち、区域ごとに公開状況が異なる場合がある。礼拝、修復、管理上の都合で動線が変わるため、修道院、ロシア正教会博物館、モスクワの文化機関による最新案内を確認したい。