について ピキリャクタ
ピキリャクタ――クスコ近郊に築かれたワリ文化の計画都市
ピキリャクタという名は、ケチュア語で「ノミ」を意味するpikiと、「村」や「場所」を意味するllaqtaに由来するとされる。Piki Llacta、Pikillacta、Piquillacta、Piquillaqtaなどの綴りもあり、ペルーのクスコ県キスピカンチ郡に広がる大規模なワリ文化の考古遺跡である。
立地と整然とした都市構造
考古公園は公式にはクスコ市の南31.8キロメートル、クスコ―ウルコス道路沿いに位置する。長方形や正方形の建物、中庭、広場が直線道路に沿って並び、大きな壁で区画された姿から、綿密に計画された都市だったことが分かる。
南部アンデスのワリ拠点
ピキリャクタはワリ勢力がクスコ地方へ広がる過程で成立し、およそ6世紀から12世紀にかけて利用された。政治的な組織と祭祀活動に関わる地域拠点だったと考えられている。
都市計画は完成しないまま放棄されたが、広大な建築群と規則的な配置は、ワリ文化が南部アンデスで発揮した大規模な計画能力を今に伝えている。