について ヘラクレスの塔
ヘラクレスの塔:ア・コルーニャで今も機能するローマ時代の灯台
ヘラクレスの塔は、スペイン北西部ガリシア州ア・コルーニャの半島に立つ灯台です。ローマ人が1世紀末から2世紀初頭にかけて建設した「ファルム・ブリガンティウム」で、古代の港の入口を示し、大西洋航路の安全を支えました。
残されたローマ時代の中核部
塔は高さ57メートルの岩盤上に建ち、建物自体の高さは55メートルです。このうち約34メートルがローマ時代の組積造に当たります。18世紀末、建築家エウスタキオ・ジャンニーニの指揮で修復され、古代の中核部を守りながら現在の外観が整えられました。今日も海上標識として使われています。
彫刻と遺跡、伝説の風景
周辺には彫刻公園のほか、鉄器時代のモンテ・ドス・ビコス岩刻、イスラム墓地の遺構があります。現代彫刻は海や航海、ヘラクレスやブレオガンにまつわる伝説を題材とし、古代遺産とガリシアの文化的記憶を結び付けています。
唯一無二の世界遺産
ヘラクレスの塔は2009年にユネスコ世界遺産へ登録されました。完全な形で保存され、現在も航路標識として機能する唯一のローマ時代の灯台であり、大西洋の海上交通が長く続いた歴史を示す貴重な証拠です。