について ホートン・プレインズ国立公園
ホートン・プレインズ国立公園はスリランカ中南部高地、標高約2100~2300メートルの台地にあり、山地草原、雲霧林、湿地、渓流がモザイク状に広がる。Mahaweli、Kelani、Walaweという3主要河川の源流域で、1988年に国立公園となった。2010年にはPeak Wilderness保護地域、Knuckles Conservation Forestとともに「スリランカ中央高地」として世界自然遺産に登録され、島に残る大規模で保存状態の良い山地雨林を守る。
UNESCO資料は、この地の高い固有性を示す。ホートン・プレインズで確認された両生類の約91%、爬虫類の約89%がスリランカ固有種である。草原と森の境ではサンバーが見られ、カオムラサキラングール、スリランカヒョウ、固有鳥類も生息する。ただしヒョウなど警戒心の強い動物との遭遇はまれで、旅行商品として保証できない。価値の中心は一つの断崖ではなく、生態系全体にある。
定番の徒歩周回路はWorld’s End、Mini World’s End、Baker’s Fallsを結ぶ。World’s Endは晴天なら遠望が開けるが、霧が急速に上がるため早朝到着が一般的だ。早出は視界の可能性を高める方法で、晴天の保証ではない。道は泥濘・滑りやすい区間があり、遮蔽物も少ない。滑りにくい靴、水、雨具、日焼け対策、防寒着を持ち、霧待ち、撮影、休憩の余裕を取る。
Nuwara Eliya、Ohiya、Pattipola方面から入るのが一般的。公共交通で近隣の町や駅まで行けても、入口まで別の車両手配が必要になることが多い。道は曲折し、早朝は濃霧も出る。入園料、開園時間、外国人料金はスリランカ野生生物保全部が変更し、天候、道路、保全上の理由で臨時変更もあり得る。出発前にDWCの公式案内で確認し、古い旅行ブログの固定情報に頼らない方がよい。
園内では静かに指定歩道を歩き、サンバーへ餌を与えたり近づいたりせず、植物を採らず、ごみを残さない。入口で使い捨てプラスチックや食品包装が確認されることもあるため、再利用ボトルと少ない包装が確実だ。濃霧と強風では断崖がさらに危険になる。柵を越えたり写真のため縁へ寄ったりせず、地質、水源、固有種、高地気候を一つの系として観察したい。