写真で見る私たちの世界の驚異

マクリ・ネクロポリス

パキスタンのマクリ墓地遺跡を解説。シンドの王朝墓、イスラム建築、世界遺産価値、モンスーン後の保存状況と見学マナーを紹介。

座標: 24.7669873, 67.9001991 更新日: 2026-09-16 Google ストリートビュー

について マクリ・ネクロポリス

マクリ墓地遺跡は、パキスタンのシンド州タッター近郊、マクリ台地に広がります。約10平方キロの範囲におよそ50万基の墓や埋葬地が集まり、世界最大級の葬送景観です。1981年にユネスコ世界遺産へ登録されました。

14~18世紀のシンド地方の政治、宗教、芸術史を伝え、王族、地方長官、スーフィー聖者、学者、哲学者が煉瓦や石の廟に葬られています。ジャム・ニザームッディーン2世、若きイーサー・ハーン・タルハーン、ジャン・ババ、ディーワーン・シュルファ・ハーンの墓が代表例です。

建築は地域の伝統にグジャラート、ペルシャ、ムガルの影響を融合しています。幾何学浮彫、書、石彫、彩釉タイルが区域ごとに変化し、サンマー、アルグーン、タルハーン各王朝の時代を映します。個々の廟だけでなく、長期間続いた墓地景観全体に価値があります。

遺跡は広大で、強い日差し、塩分を含む風、豪雨にさらされます。2022年のモンスーン被害後、2028年までの改定保存計画に沿って対策が続いています。安定した公式開場時間は確認できないため、シンド州文化財当局や信頼できる現地ガイドへ事前確認してください。朝早く訪れ、水と日よけを用意し、墓に登らず彫刻に触れないことが大切です。