について メディアーナ
メディアナ――ニシュ郊外に残る後期ローマ帝国の邸宅
メディアナは、セルビアの都市ニシュ東郊に位置する、後期ローマ時代の重要な考古遺跡です。豪華な居住空間と高度に組織された経済機能を備えた大規模な邸宅で、古代ローマ都市ナイススの遺構のうち、最も良好に残る部分とされています。
コンスタンティヌス大帝時代の居所
この邸宅は、コンスタンティヌス大帝の治世にあたる306~337年にさかのぼります。現在のニシュ一帯ではローマ時代の遺物が広く見つかっていますが、住居、行政、経済に関わる空間がまとまって残るメディアナは、特に重要な遺跡です。
発掘で明らかになった建築群
考古学調査では、列柱廊に囲まれた中庭を持つヴィラ、浴場、穀物庫、給水塔が確認されました。これらは、メディアナが帝国の上層者のための豪華な居所であると同時に、独自の運営を支える経済設備を備えていたことを示します。
セルビアが保護する考古遺産
メディアナは1979年、セルビア共和国の「特別重要考古遺跡」に指定され、保護の対象となりました。古代ナイススとコンスタンティヌス時代の後期ローマ社会を読み解くうえで、欠かせない場所です。