について 東大寺
東大寺:奈良の大寺院とその青銅の大仏
古都
奈良、人に馴れた鹿が自由に歩む芝の間に、日本で最も重要な寺院の一つが立っている。
東大寺——「東の大寺」——は
大仏(だいぶつ)を安置する。近十三世紀にわたり巡礼者を惹きつけてきた巨大な青銅の仏で、地上最大級の木造建築の内に守られている。
東大寺は仏教美術と工学の傑作であるばかりでなく、その創建にあたっては国家の道具でもあり、若い国を仏の加護のもとに一つにまとめることを目したものであった。
ある天皇の大願
寺は8世紀に
聖武天皇によって創建され、天皇は東大寺を全国の国分寺の網の頂点とした。その中心である
大仏——盧舎那仏(るしゃなぶつ、Birushana)の坐像——は莫大な費えを投じて青銅で鋳られ、
752年、アジア各地の高官が列席する壮大な「開眼」供養で開眼された。この事業は国の青銅の多くを費やし、国をほとんど傾けたとも言われる。
大仏とその堂
青銅の坐仏は高さ約
15メートルに達し、今なお世界最大級の青銅仏である。それは
大仏殿(だいぶつでん)の内に坐し、同堂は長く世界最大級の木造建築の一つとして称えられてきた。今日の見学者が目にする建物は、先行の堂が火災で失われたのち
1709年に再建されたもので、原堂より小さいこの版でさえ広大である。愛されてやまない趣向として、根元に穴の開いた木の柱があり、大仏の鼻の孔ほどの大きさと言われる。くぐり抜けると幸運を招くと信じられている。
守護者、門、そして鹿
参道は雄大な
南大門を抜ける。門は二体の猛々しい木造の
仁王(におう)像に守られ、日本彫刻の最も偉大な作の一つである。寺の境内は奈良公園の一部をなし、神の使いとされる数百頭の
神鹿が歩き、行儀よく鹿煎餅をねだる——多くの見学者にとって寺そのものに劣らず忘れがたい体験である。
東大寺を訪ねる
東大寺はユネスコ世界遺産
「古都奈良の文化財」の一部で、1998年に登録された。大仏殿は入場料を取り、毎日開いており、開館時間は季節でわずかに変わる。寺の博物館との共通券もある。奈良は京都や大阪からの日帰りに手頃で、早く着けばより静かな堂内と、青銅にあたる柔らかな朝の光が報いてくれる。今も生きた礼拝の地であるため、見学者は敬意ある装いと振る舞いを心がけたい。
- 所在地:日本、奈良県、奈良
- 創建:8世紀、聖武天皇;大仏は752年に開眼
- 大仏:約15メートルの盧舎那仏の青銅像
- 大仏殿:地上最大級の木造建築(1709年再建)
- 地位:ユネスコ世界遺産(古都奈良の文化財、1998)
- 見学:入場有料;毎日開館;神鹿が奈良公園を歩む