について 紅毛城
紅毛城――淡水河畔に重なる約400年の国際史
紅毛城は台湾北部、淡水河を見下ろす高台にあり、航行と交易を押さえる戦略地点だった。現在の史跡はレンガ造りの要塞と旧英国領事官邸から成る。性格の異なる二つの建物が、植民勢力の競争、開港、外交へと続く約400年を伝えている。
スペインは1628年、ここに木造のサント・ドミンゴ砦を築いた。1642年にスペイン勢力を退けたオランダは旧砦を壊し、1644年に新しいアントニオ砦を建設した。台湾でオランダ人を指した古い呼び名に由来する「紅毛城」が、中国語名として定着した。
清朝は1724年に要塞を修復した。19世紀に淡水港が対外貿易へ開かれると、英国は1868年から領事館として敷地を借り、隣に領事官邸を建てた。官邸のアーチ、ベランダ、居住空間は分厚い防御壁と対照的で、軍事拠点が外交施設へ変わる過程を見せる。
領事館は第二次世界大戦中に閉鎖され、戦後再開した。英国が1972年に退去した後はオーストラリアと米国が一時管理し、台湾が1980年に正式に返還を受けた。現在は国定古跡で、新北市立淡水古蹟博物館が運営する。
公式案内の開館は平日9時30分~17時、土日・祝日は18時まで。毎月第1月曜は休館し、祝日なら翌日休館となる。旧暦大みそかと元日、災害による休業日にも閉まる。MRT淡水駅からバスでアクセスできるが、料金、当日の時間、気象による変更を公式サイトで確認したい。