について 莫高窟
莫高窟―シルクロードに残る千年の仏教美術
莫高窟は「千仏洞」とも呼ばれ、中国甘粛省の敦煌中心部から南東へ約25キロメートルの場所にあります。敦煌のオアシスは、シルクロードにおける交易、宗教、文化交流の要衝でした。なお「敦煌石窟」という名称は、西千仏洞、東千仏洞、楡林窟など周辺の仏教石窟を含む総称としても使われます。
現存する492の石窟
最初の石窟は366年、仏教の瞑想と礼拝の場として開かれ、その後数世紀にわたり拡張されました。ユネスコによれば、現在492の石窟が保存され、約4万5000平方メートルの壁画と2000体を超える塑像が、約1000年に及ぶ仏教美術と文化交流を伝えています。
蔵経洞と敦煌文書
1900年、11世紀に封じられた「蔵経洞」から、数万点の写本、絵画、遺物が発見されました。資料はその後、北京、ロンドン、パリ、ベルリンなど世界各地の所蔵機関へ分散しました。国際敦煌プロジェクトは、これらの研究とデジタル上での再統合を進めています。
中国を代表する仏教石窟
莫高窟は龍門石窟、雲岡石窟と並ぶ中国三大仏教石窟の一つで、1987年にユネスコ世界遺産一覧表へ登録されました。壁画と塑像を守るため、公開される石窟は一部に限られ、組み合わせも変わります。訪問前の予約と公式案内の確認が欠かせません。