について 赤い城
レッド・フォート:ムガル宮城からインド独立の象徴へ
レッド・フォートはインドのオールドデリーにあり、ヒンディー語でलाल क़िलाと呼ばれます。ムガル皇帝の主要居所で、新都シャージャハーナーバードの宮城でした。シャー・ジャハーンが首都をアーグラからデリーへ移すと決め、1638年5月12日に建設を命じ、主要工事は1639年5月から1648年4月まで続きました。
設計はタージ・マハルにも関わったウスタード・アフマド・ラホーリーによるとされます。赤砂岩の城壁で有名ですが、宮殿には白大理石も使われ、当初の景観は赤と白を組み合わせていました。門、中庭、庭園、謁見殿、私的宮殿がムガル王権の空間を形づくり、その建築と都市計画は北インドの後世の建造物にも影響しました。
1947年8月15日の独立時、初代首相ジャワハルラール・ネルーがラホール門の上に国旗を掲げました。以来毎年の独立記念日、首相が正門で三色旗を掲げ、城壁から全国演説を行います。こうしてムガル帝国の遺産は現代インド国家の記憶を象徴する舞台となりました。2007年にユネスコ世界遺産へ登録。国家行事で見学時間や警備が変わるため、特に独立記念日前後はインド考古局の公式情報を確認する必要があります。