アリカメドゥはインド南部、ポンディシェリの南にあるアリヤンクッパム川沿いの遺跡です。壮大な宮殿や塔が残る場所ではありませんが、アンフォラ、精製土器、ガラス製品、宝石、インド太平洋地域のビーズなどが出土し、インド洋交易を考える重要な手掛かりとなりました。
モーティマー・ホイーラーが1945年に行った発掘と、ジャン=マリー・カザルによる後続調査で、地中海世界と交易した港として広く知られるようになりました。その後の研究は、居住と活動の年代をおおむね紀元前2世紀から紀元8世紀までとし、交流相手もローマだけではなかったことを示しています。輸入容器、在地生産、ビーズ製作の痕跡は、南インド、スリランカ、東南アジア、地中海を結ぶ複雑な港湾社会を物語ります。