サン・フェリペ・デ・バラハス城は、カルタヘナをサン・ラサロの丘から見下ろしています。高さこそ大きくありませんが、城壁都市へ近づく道を監視するには有利な場所でした。城は単独の記念建造物ではなく、スペイン王権にとって重要だったカリブ海の港を守る防衛網の一部です。城壁、砲台、通路を歩くと、地形が植民地期の軍事建築をどう形づくったか、また戦争のための施設がどのようにカルタヘナの生きた遺産となったかが見えてきます。
市内要塞の管理団体によれば、城は旧市街の北東に位置し、最高地点は約40メートルです。丘から守備隊は陸路の接近とメディアルナ門方面を見渡せました。敵が高地を占めれば城壁都市を上から攻撃できるため、この場所は重要でした。角張った輪郭と段状の防御は、印象的な景観を作るだけではなく、具体的な地形に対応した設計です。