大神殿はギリシャ北エーゲ海のサモトラキ島北岸、Paleopoliにあり、古代都市の城壁西側の樹木に覆われた谷へ広がる。古代ギリシャ世界の主要な汎ヘレネス聖域で、大神の密儀によって知られた。儀礼内容は入信者が秘密にしたため、現代の理解は建築、碑文、奉納品、古代著者の断片的記述に限られる。密儀を完全な確定物語として説明する説には慎重さが必要である。
聖域は少なくともアルカイック期から発展し、ヘレニズム期にマケドニア王家の支援で建築的最盛期を迎えた。円形のArsinoeion、儀礼建築Hieron、Anaktoron、劇場区、ストア、泉、記念物が急斜面に段階的に並ぶ。身分や性別を越えて入信できたことが古代地中海宗教の中で特別な魅力となり、ヘロドトスやスパルタ将軍Lysanderなどが古代伝承で入信者に数えられる。ローマ期にもハドリアヌスらが訪れた。