について カルナック神殿
カルナック神殿群――古代テーベ最大の宗教中心地
カルナック神殿群は、エジプトのルクソール近郊に広がる、神殿、礼拝堂、塔門、その他の建造物からなる巨大な複合遺跡です。カルナックという名は「要塞化された村」を意味するアラビア語 Khurnak と結び付けられ、古代エジプトでは「最も選ばれた場所」を意味する イペト・スウト と呼ばれました。
複数王朝にわたる建設
この地に関する最古の証拠は中王国にさかのぼり、インテフ2世の治世には活動が確認され、センウセレト1世期には明確な建造物が現れます。工事はプトレマイオス朝まで続き、ローマ時代にも増築されました。ただし、現在残る大規模建築の多くは新王国時代のものです。
こうした長期の造営により、カルナックは一つの神殿ではなく、歴代の王が拡張を重ねた複数の聖域からなる神殿群となりました。
アメン神とテーベ三柱神
カルナックは、第18王朝期のテーベ三柱神、すなわちアメン、ムト、コンスの主要祭祀中心で、アメン神がその中心を占めました。最大のアメン神域のほか、南にはムト神域、北にはモンチュ神域、東にはアクエンアテンに関連するアテン神殿がありました。
古代テーベを構成する遺産
カルナックは古代テーベの壮大な記念建造物群の一部で、儀礼用の参道によってルクソール神殿と結ばれていました。現在のエル・カルナック村は遺跡の近くにあり、一部を囲むように広がり、ルクソール中心部から北へ約2.5キロに位置します。