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マムレ城

マムレ城の39の塔、堀、貯水槽、1450年の碑文を紹介。ユネスコ暫定一覧の位置付け、入場料、公式情報の開館時間差も解説。

座標: 36.0811976, 32.8945938 更新日: 2026-10-02 Google ストリートビュー

について マムレ城

アナムル近郊の海岸要塞

マムレ城は、トルコの地中海沿岸、メルスィン県アナムル地区のボズドアン近くにある岩場に築かれている。文化観光省はアナムルの南東約6キロ、メルスィン・アンタルヤ道路沿いに位置すると案内する。海を望む眺めと、平地を見下ろす防御上の立地を併せ持つ。公的資料は沿岸部に現存するトルコの城郭の中でも保存状態がよいものの一つとするが、建設の正確な起源は明らかでない。

城は約2万3500平方メートルを占め、先行する集落の基礎の上に建つ。文化観光省はその場所をリグ・モナイと呼ばれるローマ時代の可能性がある遺跡と説明する。1988年の緊急発掘では、浴場や住居だったと考えられる部屋、モザイク床、後期ローマ時代の陶片が確認された。省は城の建設を西暦3~4世紀頃と推定し、後世に拡張されたとしている。岬に城より古い歴史があることは分かるが、現存する壁すべての年代を特定できるわけではない。

マムレ城は2012年4月、トルコが提出したユネスコ世界遺産暫定一覧表に加えられた。これは将来の世界遺産登録に向けた候補提案であり、すでに正式登録されたことを意味しない。現地の説明を読むときや文化遺産を巡る旅を計画するとき、この違いは重要だ。城の建築と重層的な歴史には独自の価値があるが、暫定一覧への掲載を正式な世界遺産登録と表現してはならない。

つながる三つの区画と防御の構成

文化観光省は城を三つの連続する区画に分けて説明する。東側の内庭、西側の外城、南側の岩場に築かれた内城である。全体には39の塔、回廊、貯水槽、モスク、浴場があるとされる。公式説明では、壁の一部を幅約10メートルの防御用の堀が囲む。現在の来訪者入口は本来の正門ではなく、内庭の北側、二つの塔の間にあった門が主要な入口だった。

堀に架かっていた元の橋は残っていない。省の説明によると、水路で城に水を引き、包囲された場合には各所の貯水槽から水を確保した。こうした設備から、城は高い壁だけでできていたのではなく、出入り、監視、水の備蓄を一体で考えた構造だったことが分かる。見学時には堀、門、回廊、塔の位置関係に注目しつつ、許可された道を歩き、脆弱な石積みに近づきすぎないようにしたい。

外城には一つのドームを持つモスクがある。最初の建設はカラマン侯国時代にさかのぼるとされ、現存する建築には後代のオスマン様式も反映されている。省は倉庫や貯水槽、北側の浴場跡にも触れている。発掘された部屋の用途には確定していないものもあり、住居や公共建築だった可能性が示されている。こうした説明を可能性として扱えば、実際に発見された遺構と研究者の解釈を混同せずにすむ。

ローマ期の遺構から1450年の碑文へ

文化観光省の歴史案内によれば、セルジューク朝のアラアッディン・ケイクバードが1221年にこの地を攻略した後、現在の城が築かれた。その後はカラマン侯国、オスマン帝国の支配下に入った。初期の時期について公的案内に多少の違いがあるため、ローマ時代の可能性がある集落と、現在見られる中世の城郭を分けて考えたい。マムレ城は一度に完成したのではなく、異なる勢力が占有し、修復し、沿岸の戦略拠点として改造してきた。

元の門の上には六行の碑文があり、カラマン侯国のスルタン、メフメトの子イブラヒムに関係する工事と、ヒジュラ暦854年の日付が記されている。これは西暦1450年に当たる。初期の起源が不明な中で、碑文は具体的な年代の手掛かりとなる。省の記録には16世紀半ばと18世紀末の修理・増築、さらに1960年代の修復も記載される。現在の壁は、複数の時代に築かれたり改変されたりした部分から成る。

防御の仕組みを理解するには、外観の輪郭だけでなく細部を見たい。塔と回廊が城壁上の位置をつなぎ、保護された開口部は陸と海からの接近を監視し、貯水槽は水の確保に役立った。現在の入口は元の門と異なり、橋も失われているため、堀の見え方も往時とは違う。これらは空想で埋めるべき欠落ではない。城が時を経て改修され、一部を失ったことを伝える証拠である。

開館情報、入場料、訪問の注意

文化観光省の現在の料金一覧では、外国人の入場料は3ユーロ、トルコ国民はミュゼカードを利用できる。省の博物館ポータルは、現在9時から20時まで、チケット窓口は19時30分に終了、月曜休館と案内している。一方、別の政府系来訪者ポータルは火曜から日曜の8時~18時30分と表示する。公的ページ同士で情報が異なるため、出発前にアナムル博物館管理局へ当日の時間を確認したい。掲載電話は+90 324 814 16 77。

城はボズドアン地区、海岸沿いのD-400道路のそばで、アナムルから約6キロ。省の住所情報は目安になるが、最後の区間や駐車場の状況は最新地図で確認しよう。敷地には不均一な石畳、階段、日差しを遮るものの少ない場所がある。歩きやすい靴を履き、暑い日は水を用意し、子どもが壁や縁に近づかないように気を配りたい。塔に登ったり、眺望を求めて柵を越えたりしてはいけない。

マムレ城は時間をかけて巡るとよさが分かる。中庭を比べ、門の碑文を探し、塔や貯水槽が防御にどう関わったかを考え、ローマ時代の遺構と中世の城を区別してみよう。海岸の立地は景観の魅力を生み、重層的な年代はじっくり読む価値を与える。出発前に公式の開館時間と料金を確かめ、全体を歩く時間を取り、ユネスコ暫定一覧への掲載は正式登録ではなく提案段階だと覚えておきたい。