について 死海
死海は、東のヨルダンと西のイスラエル・ヨルダン川西岸地区の間にある地溝帯の高塩分湖である。湖面は海抜マイナス400メートルを超え、岸辺は地表に露出した陸地として世界最低地点に当たる。主にヨルダン川から水が流れ込む一方、海への出口はない。激しい蒸発で水分だけが失われ、塩類と鉱物が通常の海水を大きく上回る濃度に蓄積する。
水の密度が高いため体は浮きやすいが、特有の注意が必要だ。管理された開放中のビーチからだけ入り、凹凸のある塩の地面をゆっくり歩く。水を目や口に入れず、頭を沈めたり、うつ伏せで泳いだりしない。新しい傷があるときは入水を避け、上がったら真水のシャワーで塩と泥を落とす。浮遊体験は短時間にとどめ、現地スタッフと医療上の指示に従いたい。
ヨルダン側ではアンマン西方にホテル、スパ、ビーチが集まり、西岸側にも保養地と自然・歴史スポットがある。年間を通して訪問可能な時期は長いが、夏は極端に暑く、穏やかな季節でも日差しは強い。春と秋は比較的過ごしやすい。帽子、日焼け止め、滑りにくいサンダル、十分な飲料水を用意し、長く水中にいることを目的にしない。
河川流入量の減少、取水、産業利用により水位は急速に低下している。後退した岸辺では陥没穴が発生し、道路や海岸が閉鎖されるため、即席の道や放棄された浜へ入ってはいけない。地域情勢、道路、国境検問所の状況も変動する。出発前に訪問国の公式情報を確認し、利用予定のビーチや施設が安全に営業しているか直接確かめることが重要だ。