ポズナンの東、レドニツァ湖周辺の景観に近いジェカノヴィツェでは、大ポーランド民族誌公園が地域の歴史的建築と生活資料を紹介しています。レドニツァ初代ピャスト博物館の野外分館で、昔の暮らしがそのまま続く保存村ではありません。住宅、農業用建物などを歩いて見られる配置にし、地域の集落、仕事、家庭生活がどう結び付いていたかを読み取れるようにしています。
「農場」という登録名から一軒の領主館を思い浮かべるかもしれませんが、公園が扱うのはより広い農村風景です。ポーランド語のフォルヴァルクは領主領の大規模農業経営を指し、畑や貯蔵、家畜、労働力の組織は個々の農家とは異なります。領地の建物を村の家や共同施設と並べて見ることで、規模や資源の差が見え、農村史を美しい家並みの絵はがきに縮めずに済みます。