マルタ・ファン・トレインは、徒歩で首都を巡る前にバレッタを短時間で眺める手段を提供する。名前に「トレイン」とあるが、鉄道ではない。マルタの交通当局は、客車を引く道路上の連節車両を線路のない列車として分類している。運営者が現在案内する観光コースは約30分で、聖ヨハネ准司教座聖堂付近から出発し、同じ場所へ戻る。時間の限られた人や、まず街の全体像を知りたい人には便利だが、街路や記念建造物を歩いて巡る代わりにはならない。
バレッタの立地が短い乗車に歴史的な奥行きを与える。ユネスコは、二つの天然港の間にある狭く起伏の多い半島に築かれた要塞都市として首都を説明する。1565年のマルタ大包囲戦の後、聖ヨハネ騎士団は1566年に新都市を創設し、規則的な街路網と地形に沿う稜堡を備えた統一的なルネサンス都市として計画した。現在の街区は偶然の景色ではなく、軍事技術と港を見下ろす地勢を反映した意図的な都市設計である。