「神殿の谷」は、シチリア島アグリジェントの南に広がる考古学地区の一般的な呼び名です。名前とは異なり、主要な神殿は尾根と台地に並び、現代の町と地中海を見下ろしています。シチリア州の考古学公園は約1300ヘクタールに及び、古代都市アクラガスの遺構と、オリーブやアーモンドの畑を含む周辺の風景を保護しています。訪問は一つの記念物を眺めるだけでなく、広い考古学的地域を歩く体験です。
イタリア文化省によれば、アクラガスは紀元前582年ごろ、近隣のゲラとロードス島から来たギリシア人入植者によって築かれました。やがてシチリア、そして地中海世界の主要都市の一つになります。ユネスコは古代都市を見下ろすドーリア式神殿の価値を強調する一方、町の大部分が現在の畑や果樹園の下に残ると説明します。見学できるのは印象的な遺構の一部であり、古代都市全体が発掘済みというわけではありません。