アテネ中心部、高さ約160メートルの石灰岩台地に立つアクロポリスは、語源通り「都市の高所」です。丘には新石器時代から人の活動がありましたが、現在の代表的建築は主に紀元前5世紀、ペリクレスの建設計画で形づくられました。プロピュライアが聖域へ導き、パルテノンはアテナを祀り、エレクテイオンは複雑な地形と女人像柱、アテナ・ニケ神殿は入口を見守る位置で知られます。全体が古典期アテネの宗教、政治、芸術理念を表します。
建物は完全な姿で残ったわけではありません。パルテノンはキリスト教会、モスク、火薬庫などに転用され、1687年のヴェネツィア軍包囲で砲弾が火薬に命中し大破しました。19世紀以降の発掘、部材移動、修復も現在の景観を形成。今日の保存チームは腐食金属を除き、適合材を使い、元の部材を戻しています。足場は「未完成」ではなく長期保存の一部です。女人像柱の原像など傷みやすい彫刻は主にアクロポリス博物館にあり、同館は別券です。