マルーディ岬は、ギリシャのサロニコス湾に浮かぶサラミス島南部の海岸景観の一部です。地図上のマルーディという地名は広い範囲を指しますが、考古学の文献は近くのメルツァニ岬を、前期ヘラディック期IIの集落跡がある場所として特定しています。ここは窓口や標識付きの周遊路が整備され、すべての基礎遺構へ一般の人が行ける考古公園ではありません。海に面した場所で先史時代の生活の痕跡を確認した現地調査こそが、その価値の根拠です。
アテネ・フランス学院の考古学報告には、ヨアニナ大学によるマルーディとメルツァニの調査が記されています。2010年の調査では、見えている家屋の基礎を撮影・図面化し、確認された六つの壁を記録して、前期ヘラディック期を代表する土器片を採集しました。ギリシャの他の学術文献も、この岬をサロニコス湾沿岸に広がる初期集落のネットワークの一部として論じています。青銅器時代という背景は裏付けられていますが、現地の石すべてに年代を割り当てられるわけではありません。