タカリク・アバフは、グアテマラのレタルウレウ県エル・アシンタル市にあり、太平洋側の山麓からシエラ・マドレへと地形が上がる一帯に位置します。グアテマラ観光庁は、考古公園の標高を約600メートルとし、火山性の斜面と低地の湿潤な環境が交わる景観を紹介しています。単独のピラミッドではなく、遺跡や広場、排水設備、自然環境を一体として読む古代の都市・祭祀拠点です。
ユネスコによれば、この場所の歴史は紀元前800年ごろから紀元後900年ごろまで、約1,700年に及びます。特に重要なのは、オルメカ文化の表現から初期マヤ文化が現れる過程を示すことです。一つの民族が別の民族に単純に置き換わったという話ではありません。彫刻、建築、出土品には、太平洋岸と遠方の共同体を結ぶ交流や適応の痕跡が見られます。