ウェウェテナンゴの西に広がる高原に、サクレウの遺跡公園があります。周囲には峡谷や川の流れる谷が続き、マヤの歴史が幾重にも重なる景観をつくっています。遺跡は現在のウェウェテナンゴ市域にあり、セレグア川と同名の集落に近い場所です。密林に隔絶された遺跡ではなく、保護された儀礼の中心地の周囲には住宅、道路、農地があります。訪問者が出会うのは古代都市だけでなく、今も人々が暮らす高地の地域です。
グアテマラ文化スポーツ省は、都市のもとのマム語名をChnab’julと記しています。後世に定着したZaculeuは、キチェ語の語に由来し、「白い土地」と訳されます。名称の変遷は、グアテマラ西部高地の複雑な政治関係を物語ります。サクレウは後古典期にマム王国の首都となり、建築にはメキシコのテオティワカンやキチェ勢力の拡大と関連する影響も見られます。単一の様式にまとめず、複数の層として見ることが大切です。