ヤシュチラン(Yaxchilan)は、ウスマシンタ川上流域にある古典期マヤ文明の都市遺跡。特に、王の姿や碑文が刻まれた58個ものリンテル(まぐさ石)で名高い。
メキシコ合衆国チアパス州に属し、ウスマシンタ川を挟んで対岸はグアテマラ共和国ペテン県となる。サリナス川とパシオン川が合流しウスマシンタ川を形成する地点からおよそ90キロメートルほど下流に位置し、さらに40キロメートルほど下流には長年ライバル関係にあったピエドラス・ネグラスが存在した。川が大きく湾曲しオメガ状のカーブを形成し、カーブの内側の直径3.5キロメートルほどの区域に遺跡がある 。神殿が立ち並ぶ遺跡の中核部(大広場)は川に面した幅100メートルで長さ1キロメートルほどの狭い人工のテラス上に建設されており、残りの主要な建造物はテラスの裏にあるカルスト地形の丘の斜面や頂上に建っている。