イパネマは、リオデジャネイロ南部にある住宅街であると同時に、ブラジルを代表する海岸の一つだ。東のアルポアドールから西のレブロンへ続く海辺には、明るい砂浜、ヴィエイラ・ソウト大通り、遠方のドイス・イルマンスの丘、そして大西洋と向き合う都市の日常が広がる。
この地を世界的に有名にしたのが、アントニオ・カルロス・ジョビンとヴィニシウス・ヂ・モライスが1962年に生み出した「イパネマの娘」である。英語版も広く知られ、ボサノヴァとともに、洗練された陽気なリオのイメージを世界へ届けた。しかし、イパネマは歌や絵はがきの中だけにある場所ではない。住民が暮らし、働き、交流する多様な街でもある。