古代オリンピアはギリシャ西部ペロポネソス半島、アルフェイオス川とクラデオス川が合流する谷にある。北部のオリンポス山とは別の場所で、ゼウスを祀った全ギリシャ的聖域である。最初の記録が残る古代オリンピックは紀元前776年とされ、その後おおむね4年ごとに開催されて古代末期まで続いた。
神域アルティスにはヘラ神殿、ゼウス神殿、ペロプスの祭所、各都市の宝庫があり、周囲に競技場、パライストラ、ギュムナシオン、評議会施設、浴場、宿泊施設が並んだ。ゼウス神殿にはフェイディアス作の金と象牙のゼウス像があり、古代世界七不思議の一つとされた。フェイディアス工房跡が後に初期キリスト教聖堂へ転用されたことも、長い利用史を示す。