ギリシャのアルゴリス平原の縁、エリニコ村の近くで、アルゴスの南西にあたる場所に、小ぶりな石造建築が残っています。「ヘリニコンのピラミッド」と呼ばれますが、その名称だけでエジプトのようなピラミッドだったと証明されるわけではありません。遺構は大型の石材を積んだ低いほぼ長方形の建物で、ペロポネソス半島北東部の田園にあります。
遺跡はアルゴスからテゲア、さらにペロポネソス内陸へ向かう古道の近くに位置します。その立地は地域の往来との関係を想像させますが、建物内で何が行われたかまでは分かりません。管轄するアルゴリス古代遺物監督局は、多角形の石積みを特徴とする建造物と説明し、年代と機能は確定していないとしています。公式説明は、劇的な説で解決済みの謎ではなく、考古学上の課題として扱っています。