ターゲ・ボスターンはケルマーンシャー市の北東にあり、湧水の池がザグロス山脈の岩斜面と接する場所です。名称は一般に「庭園のアーチ」と訳され、水、岩、彫刻建築が一つの景色をつくる様子に合います。独立した宮殿の廃墟ではなく、岩壁に直接刻まれた浮彫が、水辺やアーチ状の窪みに並びます。周囲の景観は単なる背景ではなく、遺跡の一部として見学体験を形作っています。
遺跡は主にサーサーン朝と結び付いています。同王朝は3~7世紀にイランと周辺地域を治めました。イランが提出したユネスコ暫定一覧の資料は、先史時代から歴史時代に至る広い考古学的景観を記載し、その中でもサーサーン朝の大小のイーワーンと浮彫を特に重要な要素としています。暫定一覧という位置付けは正確に伝える必要があります。2007年に候補として提出されていますが、ターゲ・ボスターンはユネスコ世界遺産リストに正式登録されていません。