カトマンズ・ダルバール広場は、バサンタプール・ダルバール、あるいはハヌマン・ドカ宮殿地区とも呼ばれ、かつての王都の政治と儀礼の中心だった。ユネスコ世界遺産「カトマンズの谷」の構成資産で、宮殿、中庭、寺院、祠堂にヒンドゥー教と仏教の伝統が重なる。起源は4~8世紀のリッチャヴィ朝期にさかのぼり、現在の壮麗な景観の多くはマッラ朝期、とりわけ17世紀のプラタープ・マッラ王による拡張で形づくられた。
中心は旧王宮ハヌマン・ドカで、名は入口に置かれた猿神ハヌマン像に由来する。その周囲には時代の異なる50以上の寺院や記念建造物が集まる。生き神クマリの館、宮殿の中庭、重層屋根とネワール木彫で知られる寺院が主な見どころだ。ここは現在も信仰が息づく場所で、単なる歴史的舞台ではない。儀礼や参拝者に出会ったら距離を保ち、敬意を払いたい。