ナハル・メアロット自然保護区は、カルメル山西斜面の4洞窟を保護している。堆積層には約50万年に及ぶ人類進化の記録が残り、タブン、ジャマル、エル・ワド、スクールの各洞窟から、技術、食生活、埋葬、ネアンデルタール人と初期現生人類に関わる証拠が見つかった。一つの景観にこれほど長い連続が残る例は少なく、2012年にユネスコ世界遺産へ登録された。
タブン洞窟の深い層は前期・中期旧石器文化に及ぶ。スクールは初期現生人類の埋葬で知られ、エル・ワドは農耕以前のナトゥーフ文化の狩猟採集民が定住性を強めた過程を示す。ジャマルからは道具と居住の資料が得られた。これらは考古学的な解釈であり、一つの人類集団が別の集団を直ちに置き換えたという単純な直線史ではない。