ギリシャ北西部、エピロス地方のメソポタモス近郊には、低い丘の上に石造建築群が残っています。長く、アケロン川に結び付く死者の神託所、ネキュオマンテイオンと考えられてきました。名の背景には、川、湿地、そして今は失われた湖から成る古代の風景があります。ギリシャの伝承は、それらをハデスの冥界へ向かう道に結び付けました。遺構の存在は確かですが、この建物が有名な神託所だったかは、今も研究の対象です。
『オデュッセイア』では、オデュッセウスが死者の国を訪れ、予言者テイレシアスに帰路を尋ねます。後世のギリシャ・ローマの著述家は、アケロン地方を冥界への入口や死者と交信する儀礼に結び付けました。Hellenic Heritage の案内は、アケロン川、コキュトス川、ピュリプレゲトン川が合流し、アケルシア湖に接するという伝承上の位置を遺跡に重ねています。湖は1950年代に干拓され、古代の物語を支えた湿地の地形は変わりました。