ハンガリー北部、アグテレク村の近くでは、淡い色の石灰岩の崖が地表から立ち上がっています。その自然の開口部から入るのがバラドラ洞窟です。洞窟はより広い地下ネットワークのハンガリー側にあたり、通路は国境を越えてスロバキアのドミツァ洞窟へ続いています。この地点が示すアグテレク側の入口は、洞窟全体を踏破しなくてもカルスト景観に触れられる場所です。
二つの国にまたがるバラドラ=ドミツァ洞窟系は全長25キロを超えますが、訪問者が歩くのは管理された複数のルートの一つです。アグテレク国立公園の短いツアーは、約1キロ、所要時間およそ60分と案内されています。長い洞窟探検をしなくても、狭い通路から大きな空間へ移る感覚や、石灰岩の造形、水が残した痕跡を観察できます。