プラサート・カオロンは、タイ東部サケーオ県タプラヤー郡タップラート地区のバーン・チャルーンスックにある、低い砂岩丘の上に建つ。タイ芸術局はこの丘がカンボジアとの国境に近いと説明する。地形は寺院の意味の一部だ。何の特徴もない平地ではなく、周囲から見える高所にあり、国境地域の道筋や集落とも結びついていた。
シラパコーン大学の考古学誌が2025年に掲載した研究は、遺跡を11世紀初頭のクメール寺院、バプーオン様式、アンコール期の建築として位置づける。タイ芸術局の遺産記録は、門枠の碑文と砂岩のまぐさ石の様式を根拠に、仏暦16世紀半ばの建立とする。碑文の年は仏暦1559年だ。二つの説明はともに11世紀の背景を示すため、この記事では正確な建築年を断定せず、大まかな時代を用いる。