ベルギー・アントワープ旧市街のフライダグマルクト(Vrijdagmarkt)22番地にあるプランタン=モレトゥス博物館は、16世紀の出版人クリストフ・プランタンと、その事業を継いだヤン・モレトゥスの旧邸宅兼印刷所です。住居、工房、書庫、家族のコレクションが同じ場所に残り、近世ヨーロッパで文字と知識がどのように印刷され、国境を越えて流通したのかを立体的に伝えています。
プランタンは1555年ごろ、アントワープで印刷事業を始めました。「黄金のコンパス」と呼ばれた印刷所は、その後モレトゥス家によって何世代にもわたり運営されました。館内には古い印刷機、活字、母型、写本、地図、会計帳簿、完成した書籍が残り、組版から校正、販売まで出版業の全工程をたどれます。