ワシントンD.C.のナショナル・モールに建つナショナル・ギャラリー・オブ・アートは、米国の人々のために設けられた国立美術館である。発端は金融家・収集家アンドリュー・W・メロンの構想だった。1936年、メロンはフランクリン・D・ルーズベルト大統領に自らの絵画・彫刻コレクションと建物の建設資金を提供すると申し出た。議会は1937年に寄贈を受け入れ、1941年3月17日に開館した。その後も多くの収集家から作品が加わり、11世紀から現代までを扱うコレクションへ成長した。
ジョン・ラッセル・ポープ設計の新古典主義様式の西館には、中世から20世紀初頭までの欧米の絵画、彫刻、素描、版画が集まる。I・M・ペイが設計した三角形の東館は近現代美術が中心である。両館は地下通路でつながり、途中にはレオ・ビジャレアルの光の作品《マルチバース》が広がる。コンスティテューション・アベニュー沿いの彫刻庭園では、屋外の景観の中で近現代彫刻を鑑賞できる。