ヴァールベリ郊外の農地に6基の鉄塔が並び、世界でも重要な通信遺産の景観を形づくっています。グリメトン無線局は大西洋横断無線通信のため1922年から1924年に建設され、当初のアレキサンダーソン式電気機械設備を今も稼働可能な状態で保存しています。ユネスコは2004年、この109.9ヘクタールの施設を、電子技術以前の方式による唯一現存する大規模局として世界遺産に登録しました。
信頼できる大出力電子送信機が登場する前、海を越えて通信するには巨大な機械と精密設計のアンテナが必要でした。グリメトンはスウェーデン西岸に位置し、当時の大西洋横断網の拠点ニューヨークへ大圏航路上の良好な経路を確保できました。建築家カール・オーケルブラードが新古典主義の局舎を、構造技師ヘンリク・クロイゲルが高さ127メートルのアンテナ塔6基を設計しました。鉄塔は当時スウェーデン最高の構造物でした。