ロスキレ大聖堂は、デンマークのシェラン島にある歴史都市ロスキレの小高い場所に建っています。双塔は町の各所から見えますが、内部に入ると、数世紀にわたる建築の変化を伝えるレンガ造りの教会としての特徴がよく分かります。ユネスコは、スカンディナヴィアで最初期のレンガ造ゴシック大聖堂と説明し、礼拝堂やポーチが時代を追って増築された点を挙げています。ここは均質なゴシック空間ではなく、ロマネスクの始まり、ゴシックの建築、後世の王室記念碑が一つの現役の教会に重なった建物です。
大聖堂は1995年にユネスコ世界遺産に登録されました。その意義はデンマークにとどまりません。この建物のレンガ建築は、北ヨーロッパの大型宗教建築に影響を与えました。町を見下ろし、ロスキレ・フィヨルドにも近い立地から、現在も都市の目印であり、見学や巡礼の目的地となっています。建物を理解するには、各礼拝堂が本体にどう接続しているかに注目してください。それらは完成後に付け足された無関係なものではなく、ユネスコが価値として認める歴史の一部です。