峨眉山は四川盆地の西縁にそびえ、仏教の巡礼地として知られる景観と、多様な山地の自然環境が一体となっています。中国仏教四大名山の一つであり、ユネスコ世界遺産「峨眉山風景名勝区・楽山大仏風景区」を構成する場所でもあります。1996年の登録は、宗教建築の歴史と山の生態系の豊かさの両方を評価したものです。峨眉山と楽山大仏は同じ世界遺産に含まれますが、訪問先としては別々です。片方を訪ねても、もう一方が自動的に旅程へ含まれるわけではありません。
山の斜面には、亜熱帯の常緑広葉樹林から、より冷涼な山地林、亜高山帯まで複数の植生帯が広がります。ユネスコは242科およそ3,200種の植物を記録し、その中には保護対象種や固有種が含まれます。動物も約2,300種とされています。これらは遺産地域全体についての数字であり、短い散策ですべてに出会えるという意味ではありません。霧や雨、標高の変化も寺院と同じく旅の一部です。峨眉山は、乗り物で簡単に登る一つの峰というより、文化遺産が道沿いに点在する大きな山岳環境として訪ねたい場所です。