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スタリェーノ墓地

ジェノヴァのスタリェーノ記念墓地を解説。1851年の開設、壮大な墓碑彫刻、著名人、見学方法と墓地でのマナーを紹介。

座標: 44.429514391288, 8.9505365343933 更新日: 2023-11-07 Google ストリートビュー

について スタリェーノ墓地

スタリェーノ墓地:ジェノヴァが誇る彫刻の野外博物館

ジェノヴァの丘陵地に広がるスタリェーノ記念墓地は、1平方キロメートルを超える欧州最大級の墓地の一つである。長い回廊、階段、パンテオン、緑に包まれた墓域には、写実的な人物像から象徴主義的な作品まで膨大な墓碑彫刻が並び、「野外博物館」と呼ばれる理由を歩くほどに理解できる。

ナポレオン時代の衛生改革から誕生

計画の背景には、教会や市街地での埋葬を制限した1804年のサン=クルー勅令がある。ジェノヴァ市は新墓地を計画し、建築家カルロ・バラビーノの案を1835年に承認した。バラビーノが同年のコレラ流行で亡くなった後、弟子のジョヴァンニ・バッティスタ・レスコが事業を引き継いだ。

工事は1844年に始まり、墓地は1851年1月2日に開設された。その後、丘と谷へ段階的に拡張され、カトリック墓域だけでなく、英国人、プロテスタント、ユダヤ教徒の区画や、世界大戦で亡くなった英連邦軍人の墓域も形成された。

19世紀ジェノヴァの市民社会を映す彫刻

中心部にはサント・ヴァルニ作の「信仰」像が立ち、その先の大階段を上ると、ローマのパンテオンを想起させるドーム建築が現れる。19世紀のジェノヴァで力を持ったブルジョワ層は、自らの仕事、家族、徳を後世へ伝えるため、精密で感情豊かな墓碑を注文した。この需要が、レオナルド・ビストルフィ、ジュリオ・モンテヴェルデら彫刻家の作品群を生んだ。

墓地にはイタリア統一運動の思想家ジュゼッペ・マッツィーニ、歌手ファブリツィオ・デ・アンドレ、軍人ニーノ・ビクシオ、オスカー・ワイルドの妻コンスタンス・ロイドらが眠る。著名人だけでなく、衣服の質感や遺族の悲嘆まで石に刻んだ市民墓碑こそ、この場所の大きな見どころである。

見学の実用情報

敷地は非常に広く、高低差と長い徒歩移動がある。短時間で主要作品を理解したい場合は、ジェノヴァ市や観光局が案内する公式ガイドツアーの日程を確認するとよい。開園時間、入口、工事による閉鎖、バリアフリー経路は変わる可能性があるため、Visit Genoaまたは市の公式情報を訪問前に確認したい。

  • 所在地:イタリア・ジェノヴァ、スタリェーノ地区
  • 開設:1851年1月2日
  • 特徴:記念彫刻、歴史的回廊、パンテオン、多宗教墓域
  • 所要時間:主要部だけでも数時間を想定
  • マナー:現役の墓地として静粛を守り、葬儀と墓参を優先