について チョケキラオ
チョケキラオ:アプリマク渓谷を望むインカ遺跡
チョケキラオは、ペルー南部のビルカバンバ山系に築かれたインカ時代の遺跡である。石造建築、広場、段々畑、水路が尾根と急斜面に展開し、その構成からマチュピチュと比較されることも多い。ただし道路で直接入れる観光地ではなく、深いアプリマク渓谷を越える長い徒歩行程そのものが訪問体験の一部となる。
歴史と建築を読み解く
遺跡には居住、儀礼、農耕、交通に関わる区画があり、石段と道が高低差のある建物群を結んでいる。急斜面を利用した段々畑の一部には、明るい色の石でリャマ科動物を表した意匠が残り、チョケキラオを象徴する景観となっている。スペイン征服後に継続的な利用から外れ、近現代の調査と発掘によって全体像が少しずつ明らかになった。現在は広大なビルカバンバ考古公園に含まれ、未調査または保存作業中の場所も多い。
トレッキングと見学の実用情報
一般的なアクセスは、クスコ―アバンカイ道路からサン・ペドロ・デ・カチョラへ向かい、そこからアプリマク川の谷へ下って遺跡まで登るルートである。クスコ文化当局は全行程を約42キロ、所要約3日と案内しているが、旅程、天候、体力によって日数は変わる。公式見学時間は7時から16時。遺跡内でのキャンプ、動物の同伴、遺構への登攀や落書き、無許可のドローン飛行は禁止されている。急勾配で日差しが強く、バリアフリー経路もないため、出発前に道と天候、入場条件を確認し、水、防寒・雨具、日焼け対策を整え、経験ある正規ガイドの利用を検討したい。