ダカールの南に広がるサルーム・デルタは、汽水の水路、マングローブの島々、大西洋に面した海岸が織りなす複雑な水郷です。ひとつの展望所や入口から回れる小さな保護区ではなく、三つの河川の流れに沿う文化的景観で、200を超える島や小島を含みます。潮汐や季節による水位、塩分の変化が景色を変えるため、道路から見る風景と船上の眺めは大きく異なります。
ユネスコが紹介するデルタ地域の面積は約5,000平方キロメートルですが、世界遺産に登録された区域は145,811ヘクタール、緩衝地帯は78,842ヘクタールです。これらは別々の境界を示しており、より小さな国立公園の面積とも混同できません。全体にはマングローブ、乾燥林、海域、水路が含まれ、地域の人々は長く漁業や貝類の採集で暮らしてきました。