セーチェーニ温泉浴場はブダペストの市民公園にあり、黄色いネオ・バロック様式の建物と屋外プールがハンガリーの首都を象徴する風景になっています。しかし、その始まりは宮殿ではなく、温水を探すための井戸でした。鉱山技師ヴィルモシュ・ジグモンディは、公園で自噴井を掘削できると考えました。掘削は1868年に始まり、1878年1月に完了。その後、恒久施設の前に仮設の自噴浴場が営業しました。
恒久的な浴場はジェーゼー・チグレルの設計で、1909年に建設が始まりました。1913年6月13日、「セーチェーニ療養浴場」として開業しました。公式の沿革によると、ペシュト地区で最初の温泉浴場であり、のちにヨーロッパでも最大規模の浴場施設の一つとなりました。建築は治療だけでなく、人々が集う社交の場としても計画されています。記念碑的な入口、回廊、プール、中庭が、建物そのものを見学の一部にしています。