デーンベリーはイングランド、ハンプシャー州のストックブリッジ近郊にあり、丘を囲む環状の土塁が今も見えます。石壁の残る城ではなく、鉄器時代の丘上砦です。高い土塁と入口によって、集落への通行を管理していました。ハンプシャー州議会はヨーロッパでも特に研究が進んだ丘上砦の一つ、法定史跡として紹介しています。同時に自然保護区でもあり、考古遺跡と石灰質草原が一体で守られています。
「鉄器時代の砦」という言葉だけでは年代を説明しきれません。州議会の案内によれば、丘は約3000年前、青銅器時代末期に家畜囲いとして使われ始め、現在見える主要な防御施設は約2500年前に築かれました。砦の利用は紀元前約100年まで続き、紀元43年のローマ侵攻より前に終わっています。土塁は一度に建てられたのではなく、何度も作り替えられた防御景観です。