イングランド南部ドーセット州ボービントンの戦車博物館は、約300両の車両と、7つの大展示室に設けた9つの展示で、装甲戦の一世紀以上をたどる施設である。ボービントンは第一次世界大戦中に英国の主要な戦車兵訓練拠点となり、戦後には教育用として一部の車両が保存された。1923年ごろに博物館としての歩みが始まり、現在は軍事技術史上重要な実物を守っている。
代表的な展示は、戦車開発の黎明期を物語る1915年製英国試作車「リトル・ウィリー」。第一次世界大戦の車両から各国の後世の装甲車両まで幅広く、設計、製造、戦術、乗員の生活を多角的に解説する。写真、記録文書、映像、個人の証言が機械を歴史の文脈に戻し、装甲車両が地上戦をどう変えたかだけでなく、その内部で戦った人々の経験も伝える。