プリア・コーはシェムリアップの東にあるロリュオス遺跡群の一つです。この地域は、後のアンコール中心地が発展する以前のクメール初期の都ハリハララヤと結び付けられています。寺名は「聖なる牛」と訳されることがありますが、寺院巡りの途中で写真を撮るだけの場所ではありません。アンコール遺跡を管理するAPSARA国立機構は、ヒンドゥー教の信仰と王統の記念を組み合わせた初期の王室寺院として紹介しています。共通基壇に並ぶ六基のレンガ塔は全体を見渡しやすく、素材や彫刻を近くで見る楽しみもあります。
APSARAは寺院をインドラヴァルマン1世に帰属させ、シヴァ神と王族の祖先に捧げられたと説明しています。同じ公式紹介ページには二つの近い年代が記されています。冒頭では880年1月25日の奉献、歴史欄では879年とされています。この違いを隠さず、インドラヴァルマン1世と関連する9世紀後半の遺跡として紹介するのが適切です。東側中央の祠堂はパラメーシュヴァラの名で祀られたジャヤヴァルマン2世を記念し、脇の塔はインドラヴァルマンの一族に捧げられたとされます。